菓子
山口県 山口市
外郎
さちとあじ · FOOD & DRINK
蕨粉を使う柔らかい蒸し菓子。小豆や抹茶を混ぜ、竹皮に包んで売られる。
この場所の物語
薬の名を借りた菓子というのは、考えて思いつくものではありません。同じ名前の菓子が、名古屋にも小田原にもあります。あちらは米の粉を使うので、ずっしりとした口当たりなんですよ。山口のものは蕨の粉で作るので、蕨餅に近くなります。楊枝を当てると、抵抗なくすっと切れてしまうんですよ。
餡に本蕨粉と小麦粉を合わせて、蒸籠で蒸していきます。作り方のほうは、ほんとうにそれだけなんですよ。白いのが古い形で、室町のころに山口の店が始めたと伝わります。黒糖を練り込んだ黒いのと、抹茶のものは、あとの代の人が加えたそうです。竹皮に包んで売られているのを、よく見かけます。
名前のほうは、借りものになります。もとは薬の名で、色が似ていたから菓子がそう呼ばれるようになったんですよ。そういう説が、いちばん通っているそうです。萩の藩が客をもてなした1654年の献立に、もう外郎の名が出てきます。370年あまり、同じものが食べられてきたことになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
※上記リンク経由のご予約はAURAの運営を支えます(料金は変わりません)
まわりを読む