丼・飯
岐阜県 恵那市
へぼ飯
さちとあじ · FOOD & DRINK
黒すずめばちの幼虫を甘辛く煮て飯に混ぜる。秋に巣を探しに山へ入る。
この場所の物語
秋に、巣を探しに山へ入ります。へぼというのは、くろすずめばちの幼虫のことなんですよね。岐阜の東濃や、そのとなりの土地では、秋に巣が大きく育つころを見計らって山へ入ります。6月のうちに小さな巣を捕ってきて、育ててから取り出す人もいるそうです。
取り出したものは、砂糖と醤油と酒で甘辛く煮ます。その甘露煮を、米と醤油で一緒に炊いたのがへぼ飯です。江戸時代の文献には、美濃や信濃で蜂の子を醤油で味付けし、飯に混ぜて食べていたと書かれているそうです。旬は9月から11月にかけてになります。
海から遠いこの土地では、たんぱく質のとれるものが限られていました。だからこれは、めずらしい物好きの食べ物ではなく、大切な客に出すご馳走のほうに数えられてきました。よその土地の目でおもしろがるのは、たぶん筋が違うのだと思います。山へ入る手間まで含めて、ご馳走だったんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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