鍋・汁
岐阜県 白川町
すったて汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
浸した大豆を擂って汁にする。祝いの日に大鍋で作ってきた。
この場所の物語
豆と塩気だけで、この汁はできています。ひと晩水に浸けた大豆を、少し固いくらいまで煮ます。それを、すり鉢か石臼でしっかり擂り潰していくんですよ。鍋へ移して醤油で味をつけ、沸く寸前まで火を通します。作り方としては、ほんとうにそれだけになります。
具のほうは、いっさい入れません。豆腐も野菜も、そのほかの具もまったく入らないんですよ。薬味に一味唐辛子を振るのが定番になっています。山葵や七味、それに柚子胡椒を使うこともあるそうです。伝わっているのは、岐阜の白川のあたりになります。
山の奥にある村なので、大豆が貴重なたんぱく源でした。それで、味噌や豆腐を作って食べてきたわけです。この汁は、豆腐を作る途中から生まれたのだと言われています。祝い事や報恩講など、ハレの日のものでした。夏はすぐ傷むので、秋から春先までのあいだに食べます。雪の深い村の、雪のある季節の汁になります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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