菓子
徳島県 徳島市
阿波ういろ
さちとあじ · FOOD & DRINK
和三盆と米の粉を蒸す。歯にくっつかず、するりと切れる。
この場所の物語
歯にくっつかず、するりと切れる菓子です。米の粉でできたもので、これができるのは、かなり気の利いたことだと思います。小豆と、上新粉やもち粉、それに和三盆と塩を合わせて、型に流して蒸します。徳島県の徳島市に伝わるもので、季節を選ばずに売られています。
寛政のころ、阿波に砂糖きびが伝わって、阿波和三盆ができました。その完成を祝って作られたのが、この菓子の始まりだと伝わります。食べる日は旧暦の3月3日、節句と決まっていました。ひな壇に供える家もあったそうです。
昭和のなかごろまでは、遊山箱という小さな重箱に、巻き寿司や煮しめ、色のついた寒天と一緒に詰めて、子どもたちが山や海へ出かけていきました。菓子そのものより、その箱の話のほうが長く記憶に残りそうです。日を記すために作られた菓子は、その日そのものの一部だったんじゃないかなあ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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