温泉
この場所の物語
大湯川のせせらぎが、ここでの時間のながれをすこしゆっくりにしてくれるんです。秋田県鹿角市の大湯温泉は、800年前に開かれたと伝わるナトリウム塩化物泉で、江戸のころは盛岡藩の保養地として、旅人や鉱山で働く人たちが疲れた体を浸かして癒してきた場所なんだなあ。
来満街道の宿駅として人が行き交ったその記憶が、今も川沿いの静かな佇まいのなかに染みついているように感じます。8軒の旅館と4軒の共同浴場が寄り添うように立ち、歩いてめぐれるこじんまりとしたスケールが、長く泊まる人にはちょうどいいんです。
生活の拠点として考えたとき、バスやタクシーの便があって、静けさのなかに必要なものがそろっているのはうれしいことですよね。訪日客にとっては、大湯環状列石というふしぎな遺跡が温泉地のすぐそばにあることが、ほかにはない固有の体験になるんです。
大湯こけし館をのぞいてみると、この土地が育んできた手仕事の時間にもふれられます。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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