一次産業/通勤圏の勤め
長野県 東御市本海野
海野宿
Unno-juku Post and Silk Town
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
街道の中央を用水が流れ、宿場時代の格子と養蚕期のうだつや気抜き窓が同じ通りに並ぶ。
この場所の物語
用水が街道の中央を流れていて、音が真ん中から聞こえるんですよね。海野宿はその用水の両側に町家が並ぶ形の宿場で、宿場のころの格子がいまも通りに面して残っています。そこへ養蚕が盛んになってからのうだつや気抜き窓が混ざり、建て替えではなく継ぎ足しで町が変わったことが分かります。
気抜き窓は、屋根の上に付けた小さな窓になっているんですよ。蚕を飼う2階の湿気と熱を逃がすためのもので、つまり宿場にはまったく要らなかった設備ということです。1987年の4月に重要伝統的建造物群保存地区へ選ばれていて、上田市までは車で20分、新幹線を使えば東京へ90分で出られます。
街道が使われなくなったあと、この通りは宿をやめました。そのあとは蚕を飼い、いまは通勤圏の住宅地になっていて、用途が3度変わっても建物は3度とも建て替えられていません。間口の広い町家は次の用途を受け取れる形をしていて、うだつの下に格子が残るのは、その受け渡しの跡だと思います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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