産地の仕事
秋田県 湯沢市川連町
川連漆器と伝統工芸館
Kawatsura Lacquerware
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
下地に柿渋と炭粉を使う椀の産地で、工芸館の展示と沈金・蒔絵の体験がある。
この場所の物語
下地に柿渋と炭の粉を使うのが、この産地の仕方なんですよね。川連町は湯沢市の市街から車で15分ほどの椀の産地で、仕上がった塗りの表面だけを見ていても、下の層は見えません。何を塗り重ねてあるのかは、表からではとても読み取れないんですよ。
ところが工芸館で工程を順に見せてもらうと、見えない層のほうがはるかに手間がかかっているとわかります。沈金や蒔絵の体験もできますが、針の先が塗膜に入っていく感触は思っていたよりずっと硬く、正確さを要求してくるんですよ。積雪が多く、除雪の手間は毎冬きちんとかかることになります。
日常に使うための椀の産地なので、飾るものばかりではありません。下地に時間をかけたものは使ううちに違いが出てきて、川連町は中世から椀をつくってきた土地だと言われ、宮中向けというより使うための器を出しつづけてきたそうです。漆は空気中の水分を吸って固まる樹液なので湿度のほうが効き、1回塗るごとに乾かすので、暦が工程の速さを決めていくんですよ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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