産地の仕事/通勤圏の勤め
三重県 四日市市陶栄町
萬古焼とばんこの里会館
Banko Ware and Banko no Sato
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
土鍋と急須をつくる窯元が市内にあり、会館で展示と絵付け、ろくろを試せる。
この場所の物語
土鍋と急須という、性格のかなり違う2つを同じ産地でつくっているんですよ。萬古焼の窯元は四日市市の市内にいまも点在していて、土鍋は熱に耐えることが第一で、そこがすべてになります。急須のほうは注ぎ口の切れと蓋の合いが第一で、求められる性能がこの2つではまるで違っているわけです。
同じ産地で両方が残ったのは、素地を用途ごとに作り分けたからなんですよね。ばんこの里会館では絵付けもろくろも試すことができて、展示を見ればその違いが器の重さと肌のほうでわかります。近鉄で名古屋市まで30分ほどで通える範囲に入り、化学と自動車の工場が多い土地なので、勤め先の幅は広いほうです。
土鍋が直火に耐えるのは素地にペタライトを混ぜているからで、この1点が産地の生き死にを分けてきたことになるんですよ。四日市市は工業の町なので、窯もその中にごく普通に置かれています。焼き物を田舎の手仕事として扱う人はここにはあまりいませんし、同じ土から火にかける器と湯を注ぐ器ができる、その振れ幅が体力なんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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