祭事
富山県富山市八尾町
おわら風の盆
Owara Kaze no Bon
祭事 · Festival
夕暮れが来ると、八尾の町は変わる。
ぼんぼりに灯が入って、胡弓と三味線の音が坂の上から流れてくる。
編み笠を目深に被った踊り手たちが、越中おわら節に合わせてゆっくりと町を流していく。
おわら風の盆は、元禄の時代から三百年以上続く行事だ。
台風の季節に風の神を鎮め、五穀豊穣を祈るために始まったといわれている。
町には十一の組があって、それぞれが自分たちの町内を、夜通し踊りながら歩く。
宿は何ヶ月も前に埋まる。毎年二十万人が訪れる。
それでも、八尾の夜は、どこか静かだ。