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この場所の物語
煉瓦館の壁に手を当てると、1928年の綿布工場がそのまま残っていて、ちょっとおどろくんですよね。熊取町は、タオルや藍染の繊維産業が根を張ってきた土地でありながら、京都大学の原子炉実験所が置かれたことで、農村がそのまま研究者の住む郊外へと変わっていった、そういうふしぎな重なりを持っています。
中家住宅の表門をくぐると、江戸時代初期の庄屋豪農の時間がふっと近くなる感じがして、それが熊取駅から天王寺まで30分という暮らしの地続きにあるところが、いいんですよね。1994年に大阪都市景観建築賞を受けた熊取図書館は斜面地形に開かれた空間で、PCを広げて過ごすのにも、本だけ読んで半日つぶすのにも、ちょうどいいぐあいです。
雨山の山道を歩けば雨山城跡があって、降りてきたら犬鳴山温泉がある、という一日の組み立てができるのも、この町のふだんの豊かさだと思います。古い庄屋の書院と、だんじり祭の熱と、研究施設の静けさが、同じ町の中にごく自然に並んでいる、それが熊取の手触りなんです。
大阪府熊取町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 来迎寺本堂
- 中家住宅(大阪府泉南郡熊取町)
- 降井家書院
- 犬鳴山温泉
- 熊取
文化財
温泉
駅