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この場所の物語
木口汽船の小さな船が福江港から三十分ほど揺れて、伊福貴港の岸壁に着く。山が八割以上を占める島で、人の暮らしは港のまわりにそっと寄り添っているんですね。船の便がかぎられているぶん、訪れた人はいったん島の時間に身を預けるしかなくて、それがかえっていいんです。
地のもん工房 増栄丸の水産加工場では、地元で揚がった魚がていねいに手をかけられている。マグロの養殖や採石、そして昔ながらの漁が今も続いていて、ふだんの仕事の音が島の輪郭をつくっているんだなあ、と思うんですよ。
縄文の石器、平家の落人、かくれキリシタン、伊能忠敬の測量。小さな島に、人が立ち寄っては暮らしを重ねてきた痕跡が、層になって残っている。人口の少ない島だからこそ、その層がすぐ足元に感じられるのが、ちょっとふしぎで、うれしいんですよね。
椛島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 本竃
- 椛島
漁港・港
離島