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この場所の物語
若松瀬戸の水面に、定期船のエンジン音がやわらかく響いている。龍観山の展望台から見下ろすと、U字に切れ込んだリアスの入江が、ふだんの暮らしと漁の営みをそのまま抱えているのがわかるんです。平地の少ない島で、人は海岸線に沿うように住んでいる、そのぐあいが目で読み取れるのは、ちょっとうれしい発見でした。
大平教会や土井ノ浦教会の白い壁、そしてキリシタン洞窟の暗がりが、この島の時間にひとつの芯を通しています。十八世紀の移住の記憶が、いまもカトリックの祈りの場として続いているのは、すこし、ふしぎな感触なんですよね。若松神社と教会が同じ島で並び立っている、そのまざりぐあいが手触りとして残ります。
若松大橋が中通島と島をつないで、福江島や奈留島からは船が通う。長く居るには静かすぎるかもしれないし、何度も通う拠点にするには船の時間と仲よくなる必要があるけれど、照葉樹林に囲まれた港の朝を一度知ると、また来たくなる、そういう島なんです。
若松島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 西海
- 若松島
自然公園
離島