焼き物
宮崎県 日南市
飫肥の厚焼き玉子
さちとあじ · FOOD & DRINK
卵に出汁と砂糖を合わせ、木枠でゆっくり焼く。冷やすと固まり、菓子のように切る。
この場所の物語
たまごと呼ぶには足りず、菓子と呼ぶと置き場所が違います。飫肥では、これを殿様に献上していたそうです。卵に出汁と砂糖を合わせて、木の枠に流し、七輪にのせます。蓋の上にも炭を置いて、上と下の両方から火を入れるんですよ。時間をかけて、ゆっくり固めていくのだそうです。
焼き上がったものを冷やすと、包丁がすっと通るくらいに締まります。切り口はまっすぐで、菓子のように見えます。口に入れると、たまごというより、和風のぷりんに近い当たりでした。玉子焼きだと思って噛もうとした歯が、行き場を失ったような気がします。甘さも、惣菜の甘さではありません。
その中間にあるから、贈りものの側に残ったのだと思います。いまも祝いの席には欠かせないものだそうです。城下の何軒かが、同じように上下から火を入れて焼いています。日南の飫肥は、武家屋敷の残る城下町なんですよ。石垣の続く道の途中に、この店が並んでいます。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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