鍋・汁
秋田県
納豆汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
擂った納豆を味噌汁に溶く。粘りが冷めにくく、雪の朝に向く。
この場所の物語
粘りがあるぶん、ふつうの味噌汁より冷めにくいのだそうです。煮干しの出汁で、里芋と油揚げを煮ていくんですよ。そこへきのこ、わらび、豆腐を加えて、味噌で味をととのえます。納豆はすり鉢ですりつぶして、汁を少しずつ加えながら溶いていきます。それを鍋へ戻して、上には葱とからし菜をのせるんですよ。
すりつぶした納豆が入ることで、独特のこくが出て、味がまろやかになるのだそうです。雪の朝には、その冷めにくさが効きます。納豆そのものの起こりについては、こんな話が伝わっています。平安の後期のころ、物資に困っていた源義家の側へ、農民が藁で包んだ煮豆を届けました。数日たった豆は色が変わって、糸を引くようになっていたそうです。
試しに食べてみたら、うまかった。そういう話が、いまも伝わっています。秋田の県南では、正月の三が日、これを温め直して食べ継ぐんですよ。温め直すたびに、粘りが少しずつ落ち着いていきます。同じ鍋を3日ぶん、少しずつ味を変えながら食べていくわけです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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