軽食
栃木県 日光市
芋ぐし
さちとあじ · FOOD & DRINK
茹でた里芋を串に刺して味噌だれで焼く。祭りの日に境内で売られる。
この場所の物語
季節によって、味噌の味が変わるんですよね。秋から冬にはすり下ろした柚子や刻んだ山椒の葉を入れ、春先には山椒の味噌にする。栃木県の日光や鹿沼で、里芋を蒸すか茹でるかして、串に刺して焼きます。そこへ味噌だれを塗って、もう一度焼くんですよ。
栃木では、寒くて栽培に向かない旧栗山村のようなところを除いて、広い範囲で里芋を作ってきました。那須塩原の槻沢の旧家では、正月に囲炉裏を囲んで、おせちやお神酒と一緒にこれを食べる習わしがあったそうです。
日光の山久保では、旧暦の初午、稲荷社の祭りの日に、各家で作って食べていました。旬は9月から11月にかけての、秋のあいだです。串に刺した同じ芋が、1月の囲炉裏の煙のなかと、祭りの日の境内の人ごみのなかと、二つの場所に立っていることになります。同じ味噌ではなく、そのつどの季節の味噌が塗られるんですよ。串は同じでも、上に乗るものが動いていくわけです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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