鍋・汁
千葉県 南房総市
はば雑煮
さちとあじ · FOOD & DRINK
はば海苔を炙って揉み、雑煮に散らす。正月にこれが無いと始まらない家がある。
この場所の物語
誰も買わなかった海苔が、この土地の正月から外せないものになりました。もとは浅草海苔の代わりに食べられていて、見た目が不格好なので、たいてい地元の漁師が食べてしまったのだそうです。代わりだったものが、代わりの利かないものになっているんですよね。
はばのりというのは、千葉県の房州で採れる海藻を干したものです。冬から春にかけて育って、長さは15から25センチ、幅は1.5から5センチほど。へらのような形をしているんですよ。それを2センチくらいに刻んで、簀の子に並べて、天日で干します。
それを乾煎りして揉み、雑煮に散らします。年の初めにこれを食べると、1年じゅう幅を利かせられる。そういう縁起で、上総の、とくに山武のあたりの正月に欠かせないものになりました。熱い汁に触れたときの匂いを、山武を離れた人は正月に思い出すのだそうです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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