集い
宮城県東松島市 鳴瀬川左岸 鳴瀬大橋上…
東松島市鳴瀬流灯花火大会
Naruse Lantern Floating and Memorial Fireworks
集い · Gathering
この場所の物語
送り火を、川にながす。
鳴瀬川の下流、鳴瀬大橋の上流側。八月十六日の夕、河川敷に人が集まる。
はじまりは施餓鬼の供養。読経があり、太鼓が鳴り、演芸がひとくさり。
日が落ちきるころ、灯籠が川面へ置かれる。
ひとつずつ手から離れて、ゆっくりと河口のほうへ流れていく。
見送る人は、水際に立ったまま動かない。
この川は、幾度も人を奪ってきた。水難で失われた人がいる。
二〇一一年の津波は、河口から川を遡ってきた。
悼む相手は、ひとつの災いに限られない。
灯籠が見えなくなるころ、花火が上がる。
見せるための花火ではなく、鎮めるための火。
夜空にひらいて、川面にもう一度ひらく。
盆の終わる日の、送るための光。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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