祭事
青森県五所川原市大町(立佞武多の館ほか…
五所川原立佞武多
Goshogawara Tachineputa
祭事 · Festival
見上げると、首が痛い。
青森・五所川原の夏。「立佞武多」は、高さ約二十三メートル。ビルの七階に届く、巨大な人形灯籠だ。内側から灯りをともし、夜の町を、ゆっくり歩く。
起源は明治の末から大正。豪商たちが、競って巨大な佞武多をつくった。
だが、電線が町に張り巡らされ、大型は途絶えた。長いあいだ、小さなものだけが残った。
一度、失われたのだ。
1990年代、当時の設計図が、偶然見つかった。市民の手で、巨大佞武多がよみがえった。
図面という一枚の記憶から、巨人が立ち上がった。
「ヤッテマレ、ヤッテマレ」。掛け声とともに、巨人が夜を行く。
消えたものでも、覚えていれば、戻ってくる。
青森・五所川原を代表する夏の祭礼。