AURAの索引より 離島

馬毛島

island10km

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鹿児島県 / 西之表市 種子島
この場所の物語

トビウオの群れが行き交う海の真ん中に、低く平らな島がぽつんと浮かんでいる。種子島から船で三十分ほど西へ進むと、ここ馬毛島にたどり着くんですね。河川もなく、地面はどこまでも平らで、かつて開拓団が入って酪農やサトウキビを育てていた頃の畝の跡が、いまも風に晒されて残っているそうです。

旧石器時代から人が出入りし、十世紀にはマゲシカを追って狩人が渡り、江戸の飢饉にはソテツを採りに島へ来た。そんな時間の層が、一度無人になった土地の上に静かに積み重なっています。ピーク時には五百人を超える暮らしがあったのに、いまは人の気配がない。そのふしぎな空白が、島の手触りそのものなんです。

葉山の漁港から見える海は、トビウオの好漁場として知られていて、ふだんの食卓に島の名前は出てこなくても、海の向こうで魚たちは変わらず飛んでいる。人が引いた後の島に、鹿と魚と、開拓の記憶だけが残っているというのは、すこしふしぎで、いいなあと思うんですよね。

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島の上にあるもの

漁港・港 1
  • 葉山
離島 1
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