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この場所の物語
古仁屋港からフェリーに乗り換えて海を渡ると、加計呂麻ブルーと呼ばれる青がひらけてくるんです。リアス式の海岸線が細かく入り組んでいて、湾のひとつひとつに小さな集落がぽつぽつと散らばっている。きび酢や黒砂糖をつくる暮らしが、ふだんの景色として続いているんですよね。
於斎のガジュマルの巨木は枝を広げて民家まで覆っていて、その下に立つと、木と人の距離の近さにちょっと驚きます。諸鈍のデイゴ並木を歩いたり、大屯神社で秋の諸鈍シバヤの話を聞いたり、平資盛の伝説に耳を傾けたり、ひとつの島の中にいろんな時間の層があるんだなあと感じます。
呑之浦には特攻艇震洋の基地跡が残っていて、島尾敏雄の文学碑がそっと置かれている。白砂の浜と戦争の記憶が同じ島の中にあって、すこし、ふしぎな手触りなんです。フェリーの便数はかぎられているから、滞在は自然と長くなる。30ほどの集落に1,200人余りが暮らすこの島では、買い物も散歩も、ふだんの一日がゆっくりと組み立てられていくんですよね。
加計呂麻島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 奄美大島
- 加計呂麻島
自然公園
離島