菓子
岐阜県 大垣市
みょうがぼち
さちとあじ · FOOD & DRINK
そら豆の餡を包んで茗荷の葉で巻く。田植えの合間の間食だった。
この場所の物語
手元にあるものだけで作れる菓子だったんですよ。ぼち、というのは餅のことです。ふつうはもち米で作ったものを餅と言いますが、このあたりでは、小麦粉を練ったものをぼちと呼びます。そら豆を柔らかく煮て砂糖を加えて餡を作り、小麦粉に水と砂糖と塩を混ぜた皮で包みます。
それを茗荷の葉でくるんで、葉ごと蒸し上げるんですよ。田植えの合間や、農休みに食べたので、田植えぼち、野休みぼちとも呼ばれていました。6月ごろが小麦の穫れる時季で、ちょうど手が空きます。田の畔にはそら豆が植わっていて、これも茗荷の葉と時季が重なります。
茗荷の葉には、食べものの傷みを抑える働きがあるそうです。だから、暑くなる時季の持ち歩きにも向いていました。作るのは、6月から10月までのあいだなんですよ。早いころに採った葉のほうが、香りが良いのだといいます。畑にあるものが、そのまま暦になっていました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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