魚介の料理
鹿児島県
ミズイカのマダ汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
障泥烏賊を墨ごと汁にする。黒くて、味は思ったより澄んでいる。
この場所の物語
あの黒い汁が、薬でもあったのだそうです。ミズイカというのは、あおりいかの別の呼び名になります。胴の長さが40センチにもなる、大きめの烏賊です。透きとおって見えるので、鹿児島ではこう呼ばれることが多いのだそうです。獲れるのは、鹿児島県の南部と奄美群島になります。
マダというのは、この烏賊の墨袋のことになります。この汁は、その墨袋をまるごと放り込んで作るんですよ。奄美では、マダはのぼせを抑え、血圧を下げると考えられてきました。薬として買っていく人も多かったそうです。だから、器のなかは真っ黒になります。
作り方は、鰹節で出汁を取って、豚肉と味噌を加えるんですよ。そこへ湯通しした烏賊を入れて、ひと煮立ちさせてから、絞った墨を入れます。烏賊は火を通しすぎると固くなって、味も落ちる。だから、そこは手早くやります。餌木を使う釣りは、奄美大島が始まりだとされています。江戸の中ごろには、薩摩藩にも伝わったそうです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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