魚介の料理
青森県 八戸市
ミズとホヤの水物
さちとあじ · FOOD & DRINK
山菜のミズと海鞘を冷たく合わせる。津軽の短い夏にだけ出る。
この場所の物語
何も背負っていない料理のほうが、たぶん長く残ります。ミズは、正しくはうわばみそうという名の山菜です。東北の山に多く、春から秋口まで採れます。口に入れると爽やかで、しゃきしゃきしているんですよ。それをホヤと合わせて、上から昆布の出汁を注ぐ。ほんとうに、それだけの料理になります。
津軽には、ホヤといったらミズ、という合言葉があるそうです。この2つは、夏の食べ物の代名詞のようになっています。山のものと海のものが、同じ器のなかで冷たく合わされるんですよ。片方は山で採ってきて、もう片方は海から届くことになります。組み合わせた人が誰なのかは、伝わっていません。
郷土料理として、大々的に宣伝されているわけではありません。どの家でも気軽に作って食べる惣菜で、居酒屋の夏の品書きにも並びます。津軽の夏は短くて、そのあいだだけの旬になります。名物にする気が無いまま続いてきたところが、いいなあと思いました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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