寿司
和歌山県 新宮市
めはりずし
さちとあじ · FOOD & DRINK
高菜の漬け葉で握り飯を包む。山仕事の弁当として大きく握られてきた形が残る。
この場所の物語
水の無い山のなかで考えられた食べ方なんですよね。寿司と名がついていますが、酢は使いません。もとは麦の飯を握って、高菜の浅漬けの葉で包んだだけのものなんですよ。しかも、いまの握り飯よりずっと大きいんですよ。両手で持って、口をうんと大きく開けないと食べられません。
名前の由来には、説がいくつも残っているんですよ。大きな口を開けると、自然に目も見開くからだと言われます。目を見張るほど大きいから、という言い方もあります。葉ですきまなく包むのを目張りと言うから、という説もあるそうです。どれが本当かは、いまも決まっていません。
山仕事と漁の合間に食べる弁当だったそうです。葉が器になるので、手が脂や鱗で汚れていても、飯に触らずに食べられるんですよ。熊野は杉が急に立ち上がっていて、雨の多い土地です。熊野古道を歩く人の弁当としても売られています。濡れた斜面で葉を開くところを想像すると、あの大きさの理由がわかる気がします。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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