菓子
熊本県 天草市
こっぱもち
さちとあじ · FOOD & DRINK
干した薩摩芋ともち米を搗き合わせる。島の冬の保存食だった。
この場所の物語
軒先の景色が、冬の来たしるしだったんですよね。皮をむいた薩摩芋を、1センチほどの輪切りにして茹でて、天日に干します。それを、この土地の言葉でこっぱと呼んでいます。藁を通して、家々の軒先にずらりと吊るしていきました。
こっぱ、というのは天草の方言なんですよ。木っ端みじんのこっぱと同じで、小さく切る、切れ端、という意味なんですよ。天草は平地が少なくて、昔から米があまり穫れませんでした。だから、痩せた土地でも育つ薩摩芋を多く作ってきたのです。薩摩芋は、島のどの畑にも植わっていたのだそうです。
乾かすと、生のときより甘みが増します。常温で2か月ほどもつので、保存の菜としても役立ちました。餅にするときは、もち米とこっぱを別々に蒸して、それぞれ潰します。臼で搗いて混ぜ合わせ、砂糖と塩を加えるんですよ。年の暮れに、正月のおやつとして作られてきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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