鍋・汁
千葉県 九十九里町
いわしのだんご汁
さちとあじ · FOOD & DRINK
鰯をすり身にして団子にし、味噌の汁に落とす。骨まで叩き込む。
この場所の物語
獲れてしまったものを、腐らせないための工夫です。たくさん獲る工夫ではありません。千葉県の九十九里や旭では、江戸のころから鰯の漁が栄えました。たくさん獲れるのに、鰯は足がはやいんですよね。だから、すり身にして火を通したり、干したりして、日持ちさせてきたんですよね。
下ごしらえをした鰯をぶつ切りにして、すり鉢で擂ります。生姜と酒を加えて、団子の形に丸めるんですよ。それを昆布の出汁に落として、醤油で味をととのえます。旬は11月から2月にかけての冬です。椀のなかで、団子はふわりとほどけます。
冷蔵庫の無い時代に、少しでも長く置けて、しかもうまく食べられる形を探した結果でした。魚が余るという幸運を、腐らせずに受け止めるための道具立てだったのだと思います。砂の上で腐らせないために、手を動かし続けてきた土地です。すり身にして、火を通して、干す。どれも、余ったものを追いかける手つきでした。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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