寿司
千葉県 山武市
太巻き祭りずし
さちとあじ · FOOD & DRINK
具の並べ方で切り口に花や文字を出す太巻き。集まりの膳に大皿で並べて出す。
この場所の物語
切るまで、絵は誰にも見えません。包丁を入れると、断面に花が咲いていたり、蝶がいたり、文字が読めたりします。海苔とかんぴょう、薄焼き卵、色を付けたすし飯。それらを細巻きにしてから、組み上げていくのだそうです。模様は百を超えると聞きました。
千葉県の山武をはじめ、県の東部に伝わっています。房総に伝わったのは寛政のころまでさかのぼるとされ、鰯を追ってきた紀州の漁師が持っていた弁当が元だという説もあるんですよね。流鏑馬の祭り、節句、節分、子安講に、えびす講に、虫送り。行事のたびに、これが大皿に盛られて出てきました。
金太郎飴のように、どこで切っても同じ絵が出てくるんですよ。だから作る人は、表面を飾っているのではありません。中身のほうに絵を組んでいて、包丁が入るまで、それは誰にも見えない。切ったとたんに、卓の全員のぶんへ同じ絵が現れます。作った人は、その一瞬のために組み上げているわけです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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