漬物・発酵
愛知県 岡崎市
八丁味噌
さちとあじ · FOOD & DRINK
大豆と塩だけを木桶に仕込み、石を積んで長く寝かせる。色が濃く、酸味と渋みが残る。
この場所の物語
城から西へ八町、およそ870メートル。愛知県の岡崎の城からその距離にあった村の名が、そのまま味噌の名になりました。つまり、名前のほうが距離を指しているんですよね。米も麦も使わないところが、この味噌の要になっています。大豆を全部麹にして、塩と水だけで仕込むんですよ。
六尺の木桶へ、空気を抜きながら詰めていって、その上に石を積みます。円錐に積み上がった石が、桶の口を塞ぐわけです。そのまま二夏二冬、つまり2年以上、いっさい動かしません。色は黒にごく近く、味のほうには渋みが残ります。腐らせないために塩を強くしてあるからです。
いま作っている蔵は、岡崎にたった2軒だけになりました。まるや八丁味噌と、カクキューの名で知られる合資会社八丁味噌。通りを挟んで向かい合っています。870メートルという距離が名前になり、その距離の中に2軒だけが残っている。ずいぶん狭い話ですが、狭いまま続いてきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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