祭事
鳥取県鳥取市用瀬町用瀬(千代川河畔・流…
もちがせの流しびな
Mochigase Nagashibina (Floating Doll Festival)
祭事 · Festival
雛人形は、もともと流すものだった。
鳥取市用瀬町。千代川のほとりの小さな町に、その原型が残っている。もちがせの流しびな。旧暦の三月三日、男女一対の紙びなを桟俵に乗せ、桃の小枝と菱餅を添えて、川へ流す。
子どもの災厄を、人形に移して水に託す。ひな祭りが飾る行事になる、ずっと前のかたち。
着物姿の子どもたちが、川岸にしゃがんで、そっと手を放す。桟俵はゆっくり回りながら、下流へ。見えなくなるまで、みんな黙って見送る。
旧暦で行うので、例年は四月の上旬から中旬。川辺には桃と菜の花。用瀬はかつての宿場町で、白壁と格子の家並みが川と並んで続く。
県の無形民俗文化財。流しびな館があり、行事の日以外も、この町は雛の町。
祈りのかたちは、流れていくもの。
ONSEN
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