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山形県河北町

municipality

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山形県 / 河北町
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この場所の物語

アーケードの屋根がそのままずっと続いている、あの感じがいいんですよね。河北町の谷地は、紅花の集散地として江戸期に栄えた町で、その面影が通りの幅や建物の構えにまだ残っていて、歩いているとふだんとすこし違う時間の層に足を踏み入れるような気持ちになるんです。

紅花資料館には、かつて交易で財をなした旧家がそのまま使われていて、商いの匂いみたいなものが壁や柱に染み付いている感じがする。冷たい肉そばは、温かくして食べるのが当たり前だと思っていた蕎麦の概念を、するりとほどいてくれるんです。

最上川と寒河江川が流れる平坦な土地は、散歩やサイクリングに向いていて、谷地八幡宮まで歩いてみると、平安時代から続く境内の静けさに、ちょっとびっくりするんですよ。スリッパという、暮らしのごく近くにあるものをずっと作り続けてきた産地でもあるから、この町には「生活を丁寧にする」という気分がどこかに漂っている気がする。卓球の町という顔もあって、そのアンバランスさがまた、河北町のふしぎでいいなあと思うところなんです。

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