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この場所の物語
武甲山の白い稜線は、石灰岩を採り続けた山の素顔で、横瀬川の流域に立つとその姿がいつも目の端に入ってくるんですよね。信仰の山であり、採掘の山でもある、そのふたつが重なった風景は、どこかほかでは見られないぐあいで、すこし立ち止まって眺めたくなります。
横瀬駅や芦ヶ久保駅から特急列車で都心とつながっているから、図書館や歴史民俗資料館をふだんの場所として使いながら、山のそばで暮らすという選択が、案外ちゃんと成り立つんです。秩父温泉で湯につかって、埼玉県県民の森を散歩して、夜は自炊して、という日々が、静かにていねいに積み重なっていく感じがあります。
よこぜまつりやヨコゼ音楽祭、横瀬の人形芝居といった祭事が、ふだんの暮らしのなかにちゃんと根を張っていて、観光の飾りではなく、町の人たちが自分たちのために続けてきたものだというのが伝わってくるんです。武甲山石灰岩地特殊植物群落という、この山でしか見られない植物の集まりがあることも、ここが「ただの山間の町」ではないことを、そっと教えてくれているいいなあ、と思います。
埼玉県横瀬町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 武甲山石灰岩地特殊植物群落
- 秩父温泉
- 武甲山
- 横瀬
- 芦ヶ久保
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