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岸和田だんじり祭
曲がり角を、全速力で曲がる。 大阪・岸和田。だんじり祭。重さ四トンを超える地車を、数百人の男たちが、走らせる。 見せ場は「やりまわし」。交差点を、速度を落とさず、一気に直角に曲がる…
曲がり角を、全速力で曲がる。
大阪・岸和田。だんじり祭。重さ四トンを超える地車を、数百人の男たちが、走らせる。
見せ場は「やりまわし」。交差点を、速度を落とさず、一気に直角に曲がる。地車が傾く。屋根の上で大工方が舞う。見る者が、息をのむ。
速さは、危険と隣り合わせだ。事故が起きることもある。それでも、緩めない。
起源は18世紀初頭。岸和田藩主が、五穀豊穣を祈って始めたと伝えられる。三百年、この町は走り続けてきた。
だんじりは、町ごとに持つ。彫刻は、その町の誇り。男たちは、生まれた町の地車を曳く。
一年で、この数日のために生きている。そう言う人がいる。
大阪を代表する秋祭り。
だんじりの曳き綱を握ったことがある人とない人とで、岸和田の見え方はだいぶちがうんだと思うんですよね。でも、祭りの季節でなくても、この町には岸和田城のまわりに城下町の骨格がちゃんと残っていて、ふだんの散歩でもその筋道を感じながら歩けるんです。
漁港で揚がるシラスと、畑からとれる水なすやタマネギが、同じ市域のなかで並んでいる、というのがおもしろくて、海抜ゼロの臨海部から和泉葛城山の麓まで、市域がほそ長く続いているせいなんですよね。牛滝温泉のあたりまで足を伸ばすと、さっきまでいた海沿いの工業地帯とはまったく別の空気があって、そのおもしろさはちょっとした発見になります。
大阪の中心部まで南海本線で三十分ほど、関西国際空港へは車で十五分ほど、という場所にいながら、きしわだ自然資料館でキシワダワニの化石を見て、岸和田市立図書館で午後をつぶして、夕方に漁港のそばを歩く、という一日がふつうに組める。かしみん焼きという地元の食べものが、そのまま町の体温を教えてくれる気がして、いいんですよね。
大阪府岸和田市に泊まる
この地に重なるもの
- 摩湯山古墳
- 岸和田城庭園(八陣の庭)
- 大威徳寺多宝塔
- 兵主神社本殿
- 積川神社本殿
- 金剛生駒紀泉
- 東岸和田
- 岸和田
- 春木
- 久米田
- 下松
- 和泉大宮
- 蛸地蔵
- 岸和田