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この場所の物語
海に迫る山の斜面に棚田が貼りついて、そのすぐ下に漁港がある、という地形が、この島の暮らしの密度を教えてくれるんですよね。天草五橋で九州本土とつながっているとはいえ、平地が少ない分、食べるものも遊ぶ場所も、島の中でぐるりと完結している感じがあって、それがふだんの生活をちょっと濃くしているんだなあと思います。マダコや鯛麺、せんだご汁といった郷土食も、外から持ち込まれたものじゃなく、この地形と海からそのまま出てきたもの、という顔をしている。
牛深港は、江戸時代から風待ち港として船が集まった場所で、牛深ハイヤ節もそこから生まれたと言われています。港に立つと、行き来する人の層が幾重にも重なっているような、すこし奇妙な奥行きを感じるんです。崎津の集落には潜伏キリシタンの文化的景観が残っていて、禁じられた信仰が島の地形に溶け込みながら続いた、という歴史が、観光地然とした説明板よりも、集落の路地そのものから伝わってくる。
御所浦島に渡れば、白亜紀の恐竜化石をテーマにした博物館があって、島全体が地質の展示室になっているというのも、天草の重ね方がふしぎでいいなあと思う一場面です。天草飛行場から福岡へのコミューター便もあって、大きな都市との往来は思ったより軽い。海と山と港と橋と、それぞれが別々の時代の痕跡を持ちながら、ひとつの島暮らしとして今も動いている場所なんですよね。
熊本県天草市に泊まる
EVENT
この地域の祭り・イベント
この場所の中身
この地に重なるもの
- 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
- 天草市﨑津・今富の文化的景観
- 棚底城跡
- 六郎次山
- 龍仙島(片島)
- 祇園橋
- 雲仙天草
- 倉岳
- 角山
- 天草飛行場
- 牛深
- 大多尾
- 宮田
- 崎津
- 嵐口
- 船津
- 下大多尾
- 下平
- 二本木
- 大島(御領)
- 大島(牛深)
- 大浦
- 女岳
- 宮津
- 小田床
- 山ノ浦
- 島子
- 引坂
- 御領
- 志柿
- 栖本
- 楠甫
- 浅海
- 烏帽子
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- 白涛(栖本)
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- 美ノ越
- 茂串
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