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この場所の物語
コンビナートの煙突が東京湾の水面に映る景色と、畑でとれたホウレンソウやラッカセイが並ぶ直売所の棚が、同じ場所にあるんですよね。工業と農業がこんなに近い距離で同居しているのは、袖ケ浦台地の地形がそうさせてきた、ふしぎでいいなあと思う成り立ちなんです。
東京湾アクアラインで都心と直接つながっていて、JR内房線の駅もある、というのは、ふだんの通勤や移動のしやすさとしてじわじわと効いてくるんですよ。一方で、袖ケ浦公園には山野貝塚があって、縄文の人たちがここに暮らしていた痕跡がちゃんと残っている。郷土博物館では上総掘りの道具や記録も見られるので、土地の時間の厚みをすこし感じながら散歩できるんです。
奈良輪の漁港でとれたナラワスサビノリ、飽富神社で毎年1月に行われる筒粥の儀式、氣志團万博というロックフェス。この三つが同じ地番の中に収まっているというのが、袖ケ浦という場所のおかしくて、たのしい手触りなんだと思います。
千葉県袖ケ浦市に泊まる