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この場所の物語
大府駅のホームに立つと、東海道本線と武豊線がここで分かれていくのがわかって、なんだかちょっと、交差点の真ん中にいるような感じがするんです。1887年から人と荷物と、たぶん誰かの暮らしの都合を受け止めてきた駅が、いまも名古屋へ向かう人と知多半島へ向かう人を、静かに仕分けている。
丘陵のなだらかな起伏は、古墳の時代から陶業を育てた土で、いまは愛知用水の水を引いて、木の山芋やブドウや新高梨が実る畑になっています。JAあぐりタウンげんきの郷の直売所に並ぶ野菜を手に取ると、この土地が工場の煙突だけじゃないことが、てのひらからじわっと伝わってくる。
南のほうにはウェルネスバレーと呼ばれる地域があって、健康や医療や福祉の施設が集まっている。あいち健康の森公園には薬草園もあるし、おおぶ文化交流の杜には図書館とホールが一緒に入っていて、散歩と読書と音楽が同じ午後に収まるんですよね。自動車産業の町が、からだと暮らしの質をじっくり問い直しているような、そういう真面目さが、この土地の空気のなかにある気がします。
愛知県大府市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 大府
- 共和
- 大府
駅