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この場所の物語
アンモナイトの化石が眠る白亜紀の地層、その古い時間がふだんの暮らしの足元にあるんですよね。獅子島という鹿児島県最北の島は、リアス式の入り江がこまかく入り組んでいて、フェリー海竜やフェリーロザリオで渡ってはじめてたどり着ける、すこしふしぎな場所なんです。
七郎山に招魂碑が立ち、室町の獅子谷七郎の名が残るように、土地の記憶は古いまま静かに置かれている。ブリやタイ、ヒラメの養殖いけすが浮かぶ海と、甘夏みかんやバレイショの畑が、漁と農のふたつの呼吸でこの島を支えているんだなあ、と思います。
薩摩松島と呼ばれる景観のなかで、人口密度の低い里地の時間がゆっくりと続いていく。長島町諸浦港からも、天草の中田港からも船で渡るしかないという距離が、ここに来る人の姿勢をちょっとだけあらためさせるんですよね。化石の島で甘夏を齧る、そんな日があってもいい。
獅子島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 獅子島
離島