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この場所の物語
港に降りると、海の色がいつもの海とちがうことに、まず気がつくんです。慶良間諸島のまんなかにある座間味島は、古座間味ビーチや阿真ビーチの透き通った水で世界に知られているけれど、島そのものは小さくて、村営バスがゆっくり動いているような、ふだんの暮らしの島でもある。モズクや海ぶどう、鰹節を作ってきた手の記憶が、今も台所のそばにあるんだなあ、と思います。
高月山展望台にのぼると、島影と海が幾重にも重なって、滞在の日数が少しずつ伸びていく理由が、なんとなくわかる気がする。仕事を持ち込んで何週間か暮らしてみるにも、PCを閉じて阿真ビーチまで歩いていける距離感がちょうどよくて、宿と海と展望台のあいだを行き来するだけで、一日が組み立てられてしまう。
古座間味貝塚や慶良間海洋文化館をのぞくと、新石器時代から琉球王朝の貿易中継地まで、この小さな島がずっと海と人の通り道だったことが見えてくる。世界中から潜りに来る人と、マリリンの像のような土地の物語が同じ港で交差しているのは、すこしふしぎで、いいんですよね。
座間味島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 沖縄海岸
- 座間味島
自然公園
離島