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この場所の物語
サトウキビ畑のあいだを、ヤギがのんびり歩いている。隆起サンゴ礁の上に広がる平らな島で、宮古島と石垣島のちょうど真ん中、フェリーで二時間ほどの場所に、多良間村はあるんですよね。黒糖の収穫が島の暮らしを支えていて、ぱなぱんびんやたらま黒豆といった、ちょっとふしぎな名前の食べものが並びます。
八月踊りと呼ばれる多良間の豊年祭は、ふだんの農の営みの延長にある祭りで、観光向けにつくられたものではないんです。だから素朴で、しずかで、すこし背筋がのびる。
ふるさと海浜公園のあたりを歩いたり、前泊港から水納島へ渡る船を眺めたり、そういう日々の時間が、ここではゆっくり積み重なっていく。空港から宮古へは二十分の小さな便。遠いといえば遠いけれど、その遠さがこの島の手触りをまもっているんだなあ、と思います。
多良間島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 多良間島
離島