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この場所の物語
香深の港に船が着くと、東海岸に細く伸びる一本の道がまず目に入る。日本海の風の中で、海抜ゼロから高山植物が咲くという、すこしふしぎな島なんですよね。昆布やウニを揚げる漁師の動きと、礼文岳を仰ぐ観光客の足取りが、同じ集落の中で静かに混ざりあっている。
スコトン岬まで歩いていく「愛とロマンの8時間コース」という名前が、なんだかいいんです。澄海岬や桃岩のあたりは観光バスのルートに入っているけれど、西海岸は林道だけしか通っていないから、島の半分はふだんの暮らしの静けさのまま残されている。レブンアツモリソウの咲く季節を待ちながら、何日もかけて少しずつ歩いてみたくなる島でもある。
冬には久種湖畔スキー場や富士見ヶ丘スキー場が動き出して、湖のそばで雪に包まれる時間ができる。2007年にようやく掘り当てた礼文島温泉が、島でただひとつの湯。稚内から船でしか辿りつけないこの距離感は、遠くから来た人にも、しばらく住んでみたい人にも、同じだけのうれしさを返してくれるんだなあと思う。
礼文島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 利尻礼文サロベツ
- 礼文岳
- 礼文島
自然公園
山
離島