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この場所の物語
博多埠頭から渡船で三十五分、玄界灘の岩肌に張りついた小さな漁港にたどり着くんです。急な斜面を階段と車道が縫っていて、二〇〇五年の震災のあと建て直された新しい家並みが、遠見山の麓までびっしりと続いているんですよね。漁師料理 福玄丸でブリやサザエをいただいたあと、にゃる'S COFFEEで一杯飲むという、島でひと続きになる時間がいいなあと思います。
リアス式の海岸線と灯台、若宮神社や小鷹神社といった暮らしの目印が、ほんの一キロ四方のなかに収まっている。ふだんの買い物や散歩の延長に漁港があるという感覚は、ここでしばらく暮らしてみたい人にも、いくつかの土地を行き来する人にも、すこしふしぎに響くはずです。
元寇の遠見番所が置かれていた島が、いまは釣り客を迎える漁村として息づいている。海の向こうからやってきた人にとっては、博多のすぐ沖にこういう小さな島の暮らしがあるということ自体が、たぶん発見なんだと思います。
玄界島に泊まる
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