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この場所の物語
桟橋に着くと、段々畑のレモンや紅まどんなの木が、島の斜面いっぱいに並んでいるんですよね。怒和島は周囲十数キロの小さな島で、ぜんたいが一つの山みたいになっていて、上怒和と元怒和という二つの集落が、昔から静かに営みを続けています。中島汽船のフェリーが高浜や三津浜から通っていて、松山の市街地とは、ちゃんと一本の線でつながっているんです。
クダコ水道の潮の音は、ふだんの暮らしのすぐそばにあるんだなあ、と思います。せとかやカラマンダリン、玉ねぎといった畑の作物と、急流の好漁場でとれる魚と、そういうものが島の時間を作っている。船の便数を確かめながら、しばらく腰を低くして通ってみたい人にも、季節ごとに帰ってきたい人にも、はじめて瀬戸内の島に降り立つ人にも、この島はそれぞれちがう顔を見せてくれそうな気がします。
怒和島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
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