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この場所の物語
里浦港に船が着くと、人より先に静けさが迎えにくる。周囲四キロほどの小島で、江戸時代には塩飽の海商たちの本拠地として賑わったというのだから、ふしぎな話なんです。いまは数えるほどの人が暮らしていて、極楽寺の梵鐘が江戸の時間をそっと留めている。
集落の路地を歩くと、温州ミカンの木がふだんの暮らしのそばにあって、海ではノリやワカメが育てられている。アイランドガールという古民家のゲストハウスが、旅人をひと晩、島の側に置いてくれるんですよね。
赤灯台のほうへ歩いていくと、瀬戸内の水面が静かに光っていて、池神社の小さな気配が背中にある。丸亀港からたった十五分の船旅で、こんなにも時間の層が違う場所に着いてしまう。短い滞在でも、長い滞在でも、島の静けさはおなじ顔で迎えてくれる気がするんです。
牛島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 瀬戸内海
- 牛島
自然公園
離島