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この場所の物語
サンゴ礁が隆起してできた島、というのは、地球の教科書に載っているんだそうですね。南大東島の周りは、わずか2kmで水深1,000mに落ちていく深い海で、絶海の孤島という言葉が、そのまま地形のかたちになっている。陸地のない海の上に、ぽつんと標高75mの台地が浮かんでいるんです。
島の真ん中あたりには大池という、南西諸島でいちばん広い天然の湖沼があって、マングローブの群落が国の天然記念物に指定されている。そのすぐ近くには星野洞という鍾乳洞があって、サンゴが長い時間をかけて隆起してきたこと、110余りの湖沼を抱えていることが、歩いてみるとすこしずつ腑に落ちてくる。サトウキビの畑が広がるあいだに、こういう自然の営みが静かに置かれている島なんですよね。
1900年の開拓団の入植から始まった島で、しばらくは社有島と呼ばれる時代があって、村になったのは1946年。大東寺は1919年に建てられて、戦争で焼けて、それでも島の信仰の中心であり続けている。歴史の重さと、ふだんの暮らしのリズムが、こんなに小さな台地の上で同居している場所は、そうそうないと思うんです。空路でしか辿り着けない、というのも、ここに来ることの意味をちょっと変えてくれます。
南大東島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 南大東島
離島