AURAの索引より 離島

渡名喜島

island10km

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沖縄県 / 渡名喜村 沖縄本島周辺
この場所の物語

赤瓦の屋根が低く連なって、フクギの屋敷林がその上にゆっくりと影を落としている。掘り下げ屋敷という、敷地そのものを地面より少し沈めた家のかたちが、風の強い島で人が暮らしてきた知恵をそのまま見せてくれるんですよね。番所跡のフクギ群の太い幹に触れると、ここが長い時間をかけて育てられてきた集落なんだなあと、すこし背筋がのびる。

泊港からフェリーで二時間十五分、たどり着いた港から先は、徒歩と自転車でじゅうぶん回れてしまう。モチキビやニンジン、アオサノリ、手作りの漬物といった、ふだんの食卓に並ぶものが島の産業そのものでもあって、民宿に泊まればその延長で食べることになる。観光のための島ではなく、人の暮らしがそのまま続いている島、という言い方がいちばん近い気がします。

カーシリのヌーチュヌーガ御嶽や、入砂島から神が渡るというイェーンシジの岩。シマノーシや麦穂祭といった行事が、今も島の時間を区切っている。神々と並んで生活が続いている場所に、よそから来た身でしばらく置いてもらう、というぐあいの滞在になるんだろうなあと思うんです。

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