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この場所の物語
斎島汽船の小さな船が、豊島から南へ六キロほどの花崗岩の島へ近づいていく。冬になるとアビという鳥が群れで渡ってきて、その海域は国の天然記念物に指定されているんですよね。元禄のころから続いたアビ漁の道具は、旧小学校をつかった「あびの里いつき」に残っていて、資料館でありながら泊まれる場所にもなっているんです。
寛永のころに建った蛭児神社が、斎内親王の伝承とともに島の背中に立っている。古くから神の宿る島と呼ばれ、豊臣秀吉の海賊停止令にも名前の出てくる土地で、ふだんはとても静かなんです。
いまここで暮らしているのは十数人ほどで、柑橘を育てたり、漁にでたり、そこに島外から移ってきた人たちが野外ライブのような新しい時間をすこしずつ重ねている。瀬戸内のおだやかな光の下で、神事と漁と移住者の手仕事が同じ岸辺に並んでいるのが、なんだかいいなあと思うんです。
斎島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 瀬戸内海
- 斎島
自然公園
離島