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この場所の物語
高浜港からフェリーに乗って十分か十五分、ふっと海を渡るとそこに島がある。中央が大きくくびれて、南には伊予小富士がちょこんと立っている、すこしふしぎな形なんですよね。坂の段々畑に島みかんや伊予柑、レモンの木が並んでいて、収穫期にはあちこちから柑橘の匂いが流れてくるんだろうなあ、と想像してしまう。
泊港と由良港、ふたつの港でフェリーを受け止めていて、松山の街までほんの十数分。これは、ふだんの暮らしを街に置いたまま、海のある時間を足していけるぐあいなんです。鷲ヶ巣海水浴場で磯釣りをしたり、相子ヶ浜で泳いだり、そういう日常のすこし先にある選択肢が増えていく。多拠点で動く人にも、ここを軸にしてみるたのしさがありそうです。
和気比売神社の秋祭りでは船踊りが受け継がれていて、伊予水軍の時代から続く海と人との関わりが、いまも祭りのかたちで残っているんですよね。瀬戸内のみかんの島で、フェリーに揺られて港に着く、というそれだけの体験が、遠くから来た人にはきっと忘れがたいものになる気がします。
興居島に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 瀬戸内海
- 興居島
自然公園
離島