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この場所の物語
高速船で十分ほど、平敷屋港からの航路を抜けると、畑の三分の一がニンジン畑という、ちょっとふしぎな島に着くんです。「キャロットアイランド」と呼ばれるくらい、津堅ニンジンが土地の顔になっていて、もずくやイカの一夜干しもまた、ここの暮らしを支える産物なんですよね。
トゥマイ浜の砂浜は一キロほど続いていて、ダイビングや潮干狩りの人がぽつりぽつりといる、ほどよい静けさがある。ヤジリ浜の沖にはアフ岩が見えて、貝塚の見つかった浜辺だというから、人の暮らしが古くからこの島の縁を縫ってきたんだなあ、と思います。
島の真ん中には、鳩が見つけたという伝えのあるホートゥガーの泉や、喜舎場子をまつる中の御嶽があって、水と祈りがふだんの暮らしのすぐそばにある。キャロット愛ランドのニンジン型の展望台にのぼれば、畑とサンゴ礁リーフに囲まれた平らな島のかたちが、すこし、ぐるりと見渡せるんです。
津堅島に泊まる
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