魚介の料理
静岡県 下田市
金目の煮付け
さちとあじ · FOOD & DRINK
金目鯛を甘辛い汁で煮る。目の下と頬に、いちばん身が付いている。
この場所の物語
脂の甘みが煮汁に溶けて、それがまた身へ戻ってくるんですよ。鱗と鰓と腸を取って3枚におろし、酒と砂糖と醤油を合わせたたれで10分ほど煮詰めます。ほかには何も入れないんですよ。静岡県の下田と、東伊豆の稲取に古くから伝わってきた煮付けです。
伊豆で獲れる金目鯛には、地金目鯛と島きんめと沖きんめがあります。稲取の港に揚がるのは地金目鯛のほうで、稲取きんめとも、日戻りきんめとも呼ばれます。脂ののりがいちばんいいのは、10月から3月の下旬までなのだそうです。
下田の港では、1年に揚がる魚のおよそ8割をこの魚が占めているんですよ。年に千トンを超えるというので、この港ではごくふだんの魚になります。それだけ日常の魚でありながら、祝いの席では切り身にせず、姿のまま大皿に盛るのだと知りました。同じ魚が、平日と晴れの日をまたいでいることになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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