一次産業/産地の仕事
岩手県 二戸市浄法寺町
浄法寺塗と漆掻きの里
Joboji Lacquer Tapping Villages
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
国産漆を採る土地で、掻き子の道具と漆器の展示があり、椀の下地と塗りを見られる。
この場所の物語
漆の木は1年で採りきってしまい、季の終わりにはその木を伐り倒すことになります。浄法寺は国産の漆を採る土地で、組合全体の漆が国産漆の8割ほどを占めているとされます。漆掻きの職人は40人を超えていて、令和3年度の岩手県の生産量は1672キロでした。1本の木から採れるのはひと季ぶんだけで、伐ってしまえばもう採れません。
次に採れるようになるまでには、15年から20年も待つことになるわけです。二戸市内のウルシ林は144ヘクタール、原木は14万本あって、それが次の世代のための在庫にあたります。地理的表示の保護制度と浄法寺漆の認証制度の両方を取っていて、産地の名前を守る仕組みが二重になっているんですよ。名前だけが独り歩きしないように、ということなんですよね。
15年待つ仕事というのは、いまの自分のために木を植えることになりません。植えた人と掻く人が別の世代になってしまうので、林の面積と本数を数えておくことが、そのまま将来の生産量を約束することになります。144ヘクタールという数字は、20年後の生産の話をしているのだと思います。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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