祭事
鹿児島県曽於市大隅町岩川(岩川八幡神社)
弥五郎どん祭り
Yagoro-don Festival
祭事 · Festival
身の丈四メートル八十五センチ。大男がひとり、年に一度だけ町へ出る。
十一月三日、鹿児島県曽於市大隅町。弥五郎どん祭り。未明の触れ太鼓で目を覚まし、昼、二十五反の梅染めの衣をまとって浜下りへ。大刀と小刀を差した姿は、朝廷に抗った隼人の首長とも、三百歳まで生きた老人とも伝わる。正体は、誰も知らない。
九百年続くという祭。法螺貝と太鼓の音で、大男は町をゆっくり進む。沿道の子どもは見上げて泣き、大人は手を合わせる。怖くて、ありがたい。神様というものの、原型のような存在。
露店が並び、盆地の町の人口が一日だけ膨らむ。祭が終わると弥五郎どんは解体され、また来年まで眠る。町の空が、少しだけ広く見える。
ONSEN
近くの、湯